Saitoさんのサイトで猛威を振るっている「"と"攻め」のウゲではありません。
ユゲです、湯気。
先日WOWOWでやっていた野田秀樹の舞台『透明人間の蒸気（ゆげ）』です。
透明人間になってしまった結婚詐欺師と盲の少女のラブストーリー。
昭和天皇の勅命を受け20世紀で消滅してしまう物を未来に残そうとする軍隊と、黄泉比良坂の向こう側の住人が、
人の肌を失ってなお成立する透明人間を神として、もしくは神であってはならぬと滅ぼそうとする。
そして、見えない透明人間を見ることができる、言い換えれば見えない目で唯一見ることができる盲の少女が
自分のための神である透明人間を愛し、行動していくという何とも深遠な話。
昨晩、これ見ながら泣いてしまいました。
遊眠社の舞台を最後に観たのが21歳の頃だったと思うので随分時間は経ったけど
客も舞台について行くために集中せねばならないという真剣な舞台を久々に観ました。
生はいいねぇ。
