Surgeon (Amiga)

マジでお試しを。

病院にいる。
末期の水をとるためだ。
看護士さんが言う。
「最後はエアーを入れます。」
うちの母親、親戚連中が驚愕の声を上げる。
喉に詰まった痰とか取るために管入れるんじゃないのか?
幾ら末期とはいえ、これは犯罪じゃないのか?
しかしそれを拒むことは叶わず。
親戚の背中でベッドの上の伯父を見ることができない俺は
窓のフレームと白い壁を見続けながら、その時を待つ。
シューっ、という音。
少し遅れて、どすっという音。
どすっの音が何度も響く。苦しくてベッドを叩いている音なのか?
気分が悪くなってきた。


そこで目が覚めた。
嫌な夢。
こういう始まりを迎える日は一日憂鬱になる事が多い。
静かに仕事しよう……。