Plon Na Ya

先週土曜の夜、新宿での話。
タイ人のオカマさんと飯食ってタイカラオケした後に何故かゲイバーに以降という話になった。
来日して半年、観光ビザも切れて不法滞在の彼女は、共同生活しているアパートがいつ入管に踏み込まれるか怖くて
なるべく外に長い時間いたいらしい。「でもホテルは高いから辛い」といった。


まぁ、そんな彼女に付き合ってゲイバーです。
最初に入った店はごつい体つきの店員さん&お客さんのクマ専の店だった。
入って10分もせずに、隣のオヤジにTシャツをまくり上げられ、胸をピチャピチャ叩かれ
「胸毛生えてないなぁ。マッチョになりなよ」
ついでにそのまた隣のオヤジに
「マッチョじゃないデブはただのデブ、がんばんなさい」
といわれる。むかつく前に痩せてやる!と思った(汗
でもワシはそっちの趣味はないのでそのために痩せることもないんだけどな(笑)
終いにゃTシャツ脱ぎなよと言われて速攻お会計。


はい、彼女に連れられて二軒目です。また、ゲイバー。オカマバーの方がボクはいいです。
因みに一緒のオカマさんは完全整形済み。見た目は完全に女性ナリ。
どうやら彼女行きつけらしく日本語と英語とタイ語が入り乱れるものすごい世界。
ここでは一時前に流行った『笑う犬の冒険(だっけ?)』のオカマバーのカラオケ、後押しコールネタが健在だった。
そこで先日書いた「手術もしたさオカマだもんな……」を思い出して歌ってみたら受けたので
気をよくして別の歌も歌ってみた。


(『おさかな天国』の節でね)
「オカマ、オカマ、オカマ〜、オカマを食べると〜、
 オトコ、オトコ、オトコ〜、オトコがよくなる〜(以下略)」


その後延々と続く性同一障害者賛美カラオケ。
その間綺麗な手術痕とは談義で店内の半分が下半身丸出しだったり、髭専に言い寄られたり。
でもって二時間近くいて二人で五千円。
ボトルもただで入れてもらったが、果たしてこれはラッキーなのか……。
新宿の夜は深い。
でも、彼女たちが生きていくにはこれくらい深くないと駄目なんだと再認識してタクシーに乗った。