202011150652

家の中のパースがおかしい。全体が白茶けていて外も騒がしい。

よく見ると部屋の間取りも変わっている。

ガラス窓の縮尺が横に異様に伸びている。台所のシンクの位置も変わっている。

そして玄関を出て踊り場から下を覗くといつもの風景も異様。建材や紙皿、紙もののゴミがアスファルトの道路に散乱している。なによりもおかしいのはこのハイツの踊り場から下に続く階段がなくなっていること。気がついた瞬間、3階から見下ろす高さの感覚も狂って急に高く感じる。なにより踊り場の安定感が急に失われたのでドアに向かって恐る恐る移動した。

家の間取りが変わっていた。玄関の左右にあった部屋の間仕切りがなくなって埃まみれの縦に長い一間の広い部屋になっている。棚には今までと違う配置で生活用品や趣味のものが乱雑に収まっている。

突然工事が始まりまず縮尺が狂った窓が補強された。なぜかこれで建物は崩れないと安心する。

どこからか作業員が入ってきて家の荷物を段ボールや大きな袋に詰めて運び出し始めている。どこから運び出しているのか。なぜか階下につながっていないはずの玄関から業者と初めて会う大家の妻がやってきて建て直すので当分別の場所を準備したのでそこにそこに住んで欲しいと言われる。ゴミ屋敷のように荷物の多い家だったので引越しをしてくれるのはありがたいと心の中で思った。

どこから荷物を運び出していたのかわかった。玄関と反対側に階下につながる階段があった。塞がれていたが元々そこにあった階段のようだ。自分の住んでいる部屋と全く違う趣の階下、階段も異様に横幅が広く建材も異なる。なによりいきなり1階まで続く長い階段で自分が住んでいたのが2階だったのではないかと勘違いした。埃に塗れた階段をゆっくりと降りた。

 

ここで1度目がさめてトイレに行った。(夢ではない)

 

家を出た感覚がある。

そこは今住んでいる自宅とは違う風景だった。

なぜか昔通った高校に向かわなくてはいけない気がして街を移動する。

三叉路。横断歩道。前の信号は赤。向こう側にはスーツ姿の女性がいる。

正面の赤信号を待っているが一度左側に渡った方がいい感覚があるが我慢している。

横断歩道を渡ってゆるやかな坂道を登って山の上にある学校を目指す。緑あふれる穏やかな風景。

しかしその風景は実際に自分が通っていた高校への道のりではないことを理解している。しかし違和感はなくただただ進む。

左側の横道に大仏へ行く案内板がある。横道に入り登っていけばまず大仏の掌、さらに進めば仏頭のある場所があると図説されている。

しかしまず高校へ向かうので左折せず直進する。ゆるやかに山の傾斜に沿って左右にカーブする坂を登って行く。街並みに沿って行くと道が細くなって行きここを抜ければ高校だと思い始めるが少しずつ下草が増えていき腰くらいの高さまでの雑草だらけになる。

急に視界が開けると広い空間。雑草だらけ。どうやら行き止まりのよう。引き返す。

元来た舗装された道路。なぜか早足になり道を降る。左側にはガードレールがあるが下は急斜面。加速が止まらず少し怖い。たまに窪地があって池のような状態になっている。生物が住んでいるのか気になる。しかし臭いがないか気になっている。

さらに降って先ほどの大仏への脇道のある場所まで戻ってきた。

赤いジャージを来た長距離陸上部の女子の子が待っていてこれから仏頭まで走るらしい。仏塔で私と落ち合うことになっているらしい。

いきなり走り出すふたり。出遅れた方の女の子にマネージャーらしい子がピンク色のゴムまりを何度もぶつけて加速させた。

ゆっくり歩いて仏頭を目指す。左側には昔懐かしい青色のビニールでコーティングされた鉄線を菱形に編んだフェンスが続く。大仏の掌と呼ばれる場所は単なる駐車場のような場所で観光客が多くいた。

少し先にかなり近代的な売店があり食品や土産物を売っている。まだ開店前のようでたくさんの客が食べ物が列べられた低い食品ケースの前で待機している。先に行った2人の子は朝ごはんを持ってきているのだろうかと気になっている。やがて時間になったようで一斉に客は食品に手を伸ばしレジに向かう。少し間が空いたが自分も食品ケースを覗く。大きめなビニールで包装された様々なサンドウィッチや小さな弁当が見える。横におかれていた小さな黒い買い物カゴにいくつかの弁当を入れる。機嫌が悪そうな店の親父が怠そうに食べ物を補充している。横にいた子連れに向かって「梨が美味いのにカボチャが欲しいのか」とボソリと呟いた。

その言葉をきっかけにレジに向かう。レジ待ちの列は長く最後尾に並ぶ。

横には土産物。吊り下げられたお菓子の小ほうそうかと思ったものには細い素麺のようなものだった。なぜかその脇に一緒にぶら下げられていた未包装の幅広の長いうどんを買わなくてはならないような気がしてカゴに入れた。

会計の列は進む。レジカウンター前で突然女性のグループが割り込んできた。中にはタイ関係の知り合いM浦さんもいる。なぜかちゃんと列にならべと割り込んできて睨み合いになるも先方は勝手に会計を始めたので一緒に並んでいた客とともにそれに割り込むように会計を阻止しようとするが結局先方が会計を終えてしまった。先方のグループにいた長い女性は会計の間ずっと睨んでいた。気分が悪い。

会計を終えた自分はまだ仏頭で待っている2人は朝食を持っているのかまだ不安だった。