居ヌの怪

ヤクルト1000を飲み始めて夜中に起きる回数は減った気がするが悪い夢しか見ない傾向は治らない。

久々に立て直す前の実家。家の前で爪楊枝を使って何かのパーツのごみ取りをしていると清水くんがやってきて弟に借家の相談をしている。どうやら引っ越し先の審査に落ちて期間を延長して欲しいらしい。聴いていられないのでその場を離れて時間を潰そうと隣の祖母の家と河合さんの間の狭い場所に身を潜めて子犬と遊んでいると誰かが覗き込んできたのでコートにくるまって寝たふりをする。清水くんもやってきて覗きこんでくるので目をつぶっていたら本当にうつらうつらしてきて寝入ってしまう。すると人の階級を確認しにきた権力者が清水くんを検査し始めた。面倒臭いのでコートにつけた階級を示す星の数が7つあるから大丈夫だと家に戻ろうとすると明け方になっていて弟が倉庫から荷物を出している。寝ようと家に入ると玄関に持ち出そうとしているのか古い荷物が積まれている。今は地面がむき出し。母親に聞くと親父貯金を失って焦げついたので家を処分するかもと言っている。

いきなり風景が変わって一休さんやオオサカさんと新宿の裏通りの偽造パスポートなどを売る中国人の店で時間を潰して、一休さんはタイに行くパスポートを見繕っている。何故かみんな酔っ払っていて中華の店に行こうということになるが店のあるビルは暗く廃墟のようになっておりここもまた埃を被ったものが散乱している。壊れた便器や有刺鉄線を避けて上の買いに行くが店があった場所も埃だらけ。侵入者の自分達についてきた中国人のボスがこいつらは店を探しにきただけだから気にするなと場下の人民服に伝えている。とっとと退散して九州料理だかの店を紹介したいから寄って行こうと言われてなぜか向ヶ丘遊園から登戸に向かう道を歩いていると野良犬がやたら擦り寄ってくる。チェーンがついているが結構な距離をついてきて股の間から離れず歩きにくい。さっき犬を抱いて寝たせいだと反省するが自分が履いていた短パンに野良犬の毛やノミがついているようで手でむしるが相当な量で困り果てる。同行者にまだついてる?汚れてない?と聞くも誰も答えない。着替えを買わなきゃいけない、でもその前に体を洗いたいと歩きながらずっと憂鬱な気分でいた。